士業
「士業(しぎょう・さむらいぎょう)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
○○士など名称の末尾に「士」の文字がついている場合が多いということに由来していますが、日本の近代国家創成期に、基礎教育を受けた武士が資格を取得したためとも言われています。
一般的に士業とは、法律や会計の分野に携わる資格を指すことが多く、弁護士・弁理士・司法書士・行政書士・公認会計士・税理士・社会保険労務士・中小企業診断士・不動産鑑定士・土地家屋調査士・海事代理士などの総称(俗称)として用いられます。
国家資格保持者による高度な専門性と公益性を有する職業を指していますが、さらに8士業、10士業という言葉もあり、少し複雑に感じてしまいますね。
「8士業」とは、職務上請求書(戸籍・住民票などについての請求権)の使用が認められているもののことで、弁護士・弁理士・司法書士・行政書士・税理士・社会保険労務士・土地家屋調査士・海事代理士のことを指します。
各地域で行われる10士業合同無料相談会などに関わる「10士業」は、弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、公認会計士、建築士、不動産鑑定士、行政書士、社会保険労務士、社会福祉士、ファイナンシャル・プランナー、宅地建物取引士など様々で、8士業のように固定されていないため、会場によって相談員が異なるようです。
更に、医師・歯科医師・看護師・薬剤師などのように○○師という名称の国家資格を含めて「士師業・師士業」と呼ばれることもあります。