資格にある「甲乙丙」とは?
古代中国で考えられ、日本に伝えられた「十干(じっかん)」というものがあります。
『甲 (こう) ・乙 (おつ) ・丙 (へい) ・丁 (てい) ・戊 (ぼ) ・己 (き) ・庚 (こう) ・辛 (しん) ・壬 (じん) ・癸 (き)』が十干です。「甲乙つけがたい」ということわざの甲乙もここからきています。資格や評価などで甲から順に、乙、丙、丁…とされますが、契約書に使われる際は単なる記号として使われることが多いようです
例えば、「危険物取扱者」の資格では甲種、乙種、丙種に分かれています。
甲種は“全種類”の危険物を取り扱えるのに対し、乙種は第1類~第6類のうち、“自分が免状を持っている類”の危険物の取扱いと立会いができ、丙種は第4類に属する危険物のうちガソリン・灯油・軽油など指定されたものの取扱いができる(立会いはできない)、というように、甲種から順に難易度が下がっていきます。
甲種、乙種等に分かれている資格としては、防火管理者、消防設備士、ガス主任技術者、高圧ガス製造保安責任者などがあります。