インターンシップには積極的に参加しよう!
インターンシップとは「就労体験(試しに働くこと)」のことです。昨今ではよく耳にするようになりましたが、日本では1990年代後半から外資系企業を中心に取り入れられた、まだまだ歴史の浅い制度です。企業が学生の皆さんに就業体験の場と機会を提供し、そこに学生が参加することができます。インターンシップを開催する企業も増え、都心だけでなく地方の企業でも開催されています。
就職活動の一環としてインターンシップに参加する流れが出来てきていますが、参加したから内定を出す、というような優遇は基本的にはありません。しかし、インターンシップの参加者にその後の採用セミナーの告知を先がけて行ったり、選考プロセスが異なったりすることは一部の企業であるようです。
インターンでは、働いている社員の方と話したり、就業体験やグループワークをする中でその業界や企業の雰囲気が分かり、業界研究・企業研究が深まります。また、「自分に合っているのか?」という適性についても、就職する前の段階で考えることができるのです。
高校・大学の説明会や体験入学の企業版と受け止めるとわかりやすいでしょう。希望しても実際に合う業界・企業なのか、合わないなら他も見てみよう、という『次』にも繋がります。希望の業界以外にも色々な企業のインターンシップに参加して、選択肢の幅を広げてみましょう。
インターンシップの期間は、大まかに分けて1Dayインターン、短期インターン(2日~1か月)、長期インターン(1か月~)の3つです。
就活生にターゲットを絞ったものから、学年は関係ないもの、有償で戦力として扱われるものまで様々です。
《1dayインターンシップ》
就活の学年が対象。大学生が参加しやすい時期に短時間で開催できるのがメリット。
半面、単なる企業説明や短時間のグループワークのみになることが多いため、細部を知ることはできないのがデメリットと言えますが、短い時間で多くの企業を見て回るためには良いでしょう。
《短期インターンシップ》
期間は一般的に1日〜2週間ほどで、主な対象は大学3年生~4年生です。
短期インターンシップは大企業からベンチャー企業まで多くの企業が夏休みや冬休みなどの長期休みに多く実施していおり、特定の時期に行われるものは「サマーインターン」、「ウィンターインターン」などと呼ばれています。
実務を行うというよりは、実務をシミュレートしたグループワークを行うようなものが多くなっており、グループで新規事業の立案や経営課題の解決策の提案・発表を行うなど、実際の仕事の場面に近いようなシチュエーションを味わうことができ、企業への理解が深まります。
《長期インターンシップ》
長期インターンシップは実際の職場で企業の一員として就業体験をするもので、期間が長く企業の戦力として成果を出すことを求められます。主にベンチャー系企業などで実施されており、学生のインターンシップでも社員と同じ仕事をさせてもらえることもあります。
職種は、営業、事務作業、プログラミング、企画、マーケティングなど多岐にわたり、大学の授業やアルバイトではなかなか身に付かないような実際の仕事のスキルを身につけられるというのが大きな魅力です。学年不問で年中募集している場合が多く、また有償の企業が多いことから、アルバイトの代わりとして参加する学生もいます。
リクルートなどインターンシップの情報を扱うサイトでは、「インターンシップに参加して良かったと思う企業」のランキングも発表されています。会社の雰囲気を知れるだけでなく、自己成長に繋がるプログラムを組んでいるなど、各企業の工夫があるようです。
どうしようか迷ったら、まず人気のインターンシップに参加してみましょう。