不動産鑑定士
不動産鑑定士の主な仕事内容は、不動産の「鑑定評価」です。この鑑定評価業務ですが、一
般的な不動産の査定とは異なるものです。
一般的な不動産の査定は、その不動産がどれくらいで売れそうか、その目安を算出するもので
す。これに対して不動産の鑑定評価とは、その不動産の周辺の経済・交通等の環境面や、土地
や建物に関連する法律面、さらに不動産市場等の諸条件を考慮して、住宅やマンション、店舗
やオフィスといった不動産の経済価値の鑑定評価をおこない、それをお金にしたらいくらにな
るのか、その金額を出すことです。どちらも金額で表現はされますが、その内容は大きく異な
ります。その他にも、IFRS(国際財務報告基準)向けの企業不動産の時価評価や、不動産に関
わるコンサルティング業務等にまで大きく拡がり、CRE・再開発・街作り等でも活躍してい
ます。
不況でも好況でも変わらず多くの仕事を得られることが、不動産鑑定士の最大の魅力です。
外資系の金融機関や個人事務所など勤め先は様々ですが、平均的な年収は600〜700万円と言わ
れています。能力によっては年収1,000~1,500万円になる場合もあります。
難関国家資格の一つである不動産鑑定士は、試験科目に専門科目といわれる鑑定理論・行政
法規のほか一般教養科目として民法・経済学・会計学がります。法律・経済・会計と社会人に
必要な教養がバランスよく学習しているため、再就職で他職を選んだとしても非常に有利とい
えるでしょう。