司法書士
司法書士は、個人や企業などの依頼により、法律に関する書類作成や法律上の手続きを代行
する仕事です。
業務の代表である登記申請は、土地・建物の売買など不動産登記のあるところや、企業のあ
るところには必ずといってよいほど登記が発生するため、好不況を問わず、どこであっても司
法書士の需要があるということを意味しています。
司法書士の報酬は、1つの案件をこなすごとに支払われる仕組みになっていおり、不動産登
記を1件したらいくら、会社登記を1件したらいくら、といった具合です。実力と信用がものを
いう世界ですから、資格さえ持っていれば誰もが多くの報酬を得られるわけではありませんが、
逆に努力次第で、いくらでも報酬を増やすことが可能です。
司法書士の勤務時間は、日中時間に働いている人の標準的な時間帯、9時~17時です。法務
局や裁判所など役所の窓口に出向くことが多い関係上、役所が閉まっている時間帯はあまり仕
事にならないという事情もあります。
休日は土日祝日や、ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などです。こちらも、法務局や裁判
所の休日の関係上、必然的にそれに準じた休日となります。
結婚や子育てに対する環境も整備されつつあり、産休や育児休暇の制度を明文化している職
場もたくさんあります。しかし、能力の高い人には女性であっても仕事が集中し、どうしても
勤務時間が長くなってしまいます。司法書士として活躍している女性から聞こえてくる声の中
には、「フルタイム勤務だと子育ての時間が取りづらい」、「キャリアを積むほど仕事中心の
生活になる」というように、家庭との両立に関するものが多く見られます。
その逆に、資格を持っていれば結婚と出産で一時的に退職をしてもまた職場復帰しやすいとい
うメリットを感じている人も多いようです。
司法書士試験の合格率は平均3%前後。高難度の資格ですが、司法試験とは違って受験資格
がない為、大学の法学部で勉強するほか、短期合格カリキュラムなどがある予備校などで勉強
する方法があります。